サイトリニューアルでアクセス激減・順位下落!SEO失敗の原因特定とV字回復マニュアル

サイトリニューアルでアクセス激減・順位下落!SEO失敗の原因特定とV字回復マニュアル
WRITER

Motomichi Moriyama

中小企業(SMB)を中心に、インターネットを通じたWeb集客支援を専門とする企業にて、数百社以上のSEO対策の実績を積みました。SEO対策管理責任者として着任し、SEO対策に加え、サイト調査・改善など技術的な分野も得意とし、クライアントの皆様に満足いただけるサービス提供に尽力してまいりました。2024年にご縁があり、CominkaのSEOディレクターとして入社。

「デザインを一新してリニューアルしたのに、アクセスが半分になった」

「問い合わせがパタリと止まってしまった」

「制作会社に聞いても『様子を見ましょう』としか言われない」

Webサイトリニューアルにおける「SEOの失敗」は、企業の存続に関わる重大事故です。
きれいなデザインになっても、ユーザーが辿り着けなければ意味がありません。
そして、このタイプの下落は「待っていても戻らない」ケースがほとんどです。

この記事では、リニューアル失敗からのリカバリー案件を数多く担当してきたIRORI(株式会社Cominka)のテクニカルSEOチームが、アクセスの急落原因を特定するチェックリストと、最短で順位を回復させるための具体的な手順を、9000文字を超えるボリュームで徹底的に解説します。

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リニューアル後に順位・アクセスが落ちる「正常」と「異常」の境界線

まず冷静になりましょう。リニューアル直後の変動には「一時的なもの」と「致命的なもの」があります。

一時的な変動(正常範囲)

  • 期間:リニューアル後 1〜2週間程度
  • 下落幅:全体の 10〜20% 程度
  • 原因:URL構造が変わった場合、Googleが新旧URLを再クロールして評価を継承するのに時間がかかるため。

致命的な失敗(異常事態)

  • 期間:1ヶ月経っても戻らない、あるいは下がり続けている
  • 下落幅:30%〜80%以上の激減
  • 原因:SEO評価を引き継ぐ設定(リダイレクト等)に失敗している、またはインデックスを拒否している。

もしあなたのサイトが後者に当てはまるなら、今すぐ外科手術が必要です。

【緊急チェック】SEO失敗の原因特定リスト(10選)

アクセス激減の原因の9割は、以下のいずれか(または複合)です。
エンジニアや制作会社と一緒にチェックしてください。

レベル1:インデックス・表示設定(初歩的ミス)

□ 1. noindexタグが残っていないか?テスト環境の設定(検索エンジンに登録させない設定)が、本番環境にそのまま残っていませんか?
ソースコードを開き、<meta name="robots" content="noindex"> を検索してください。□ 2. robots.txt でブロックしていないか?Googlebotの巡回を拒否していませんか?
domain.com/robots.txt にアクセスし、Disallow: / という記述がないか確認してください。□ 3. title / description は入っているか?デザイン重視でヘッドレスCMSなどを導入した際、メタタグの実装が漏れていて「タイトルなし」になっているケースが多発しています。

レベル2:評価の引き継ぎ(リダイレクト)

□ 4. 301リダイレクトは設定されているか?古いURLにアクセスした時、新しいURLへ自動転送されますか?
「404 Not Found」になっていれば、過去のSEO評価は全て消滅します。□ 5. リダイレクト先は正しいか?(対照表の確認)「全ての旧ページ」を「新しいトップページ」に飛ばしていませんか?
これ(ソフト404扱い)をやると、個別記事の評価がゼロになります。ページ対ページ(A→A’)で転送する必要があります。

レベル3:コンテンツと構造

□ 6. 重要なテキストを削除していないか?「デザインをスッキリさせたい」という理由で、SEOで評価されていた長文テキストやキーワードを削っていませんか?□ 7. テキストが画像化されていないか?Googleは画像の文字を完全には読めません。見出しなどが画像になっていると評価が下がります。□ 8. 内部リンク構造は維持されているか?パンくずリストやサイドバーのリンクが消え、クローラーが巡回できない「孤立ページ」が増えていませんか?

レベル4:技術的な問題

□ 9. JavaScriptのレンダリング問題(SPA/Reactなど)GooglebotがJavaScriptを実行できず、真っ白なページとして認識されている可能性があります。
Google Search Consoleの「URL検査」で、レンダリング結果を確認してください。□ 10. 表示速度の極端な悪化リッチなアニメーションや巨大な画像を使いすぎて、PageSpeed Insightsのスコアが赤点(30点以下など)になっていませんか?

3. V字回復のためのリカバリー手順

原因が特定できたら、以下の手順で修正を行います。
スピード勝負です。早ければ早いほど、元の順位に戻る確率は高まります。

Step 1: 致命的なエラーの修正(即日)

noindex や robots.txt のブロック、500エラー などの閲覧不可状態は、発見次第その場で修正し、Search Consoleで「検証を修正」ボタンを押してください。

Step 2: 301リダイレクトの再設定(1週間以内)

リダイレクト漏れがある場合は、.htaccess やサーバー設定ファイル追記します。
もし旧URLのリストがない場合は、Google Analyticsの過去データや、Wayback Machineなどを使って発掘します。

Google検索セントラルの公式見解

Googleの公式ドキュメント「サイトの移転を伴うサイト移転」では、以下の通り定義されています。

“URL の変更を伴うサイト移転を行う場合は、サーバー側の 301 リダイレクトを使用することをおすすめします。これにより、ユーザーと検索エンジンが正しいページに確実に誘導されるようになります。”

また、リダイレクトの設定期間については「少なくとも 1 年間はリダイレクトを維持する」ことが推奨されています。

出典:URL の変更を伴うサイト移転 | Google 検索セントラル

また、リダイレクトの設定期間については「少なくとも 1 年間はリダイレクトを維持する」ことが推奨されています。

Step 3: コンテンツの復元(2週間以内)

「削ってしまったテキスト」が原因の場合、デザインを多少犠牲にしてでも、旧サイトのテキスト情報を復活させてください。
アコーディオンUI(クリックで開く)などに格納しても良いので、HTML内にテキストを戻すことが最優先です。

Step 4: インデックス登録リクエスト

修正が終わったら、Search Consoleの「URL検査」ツールや「サイトマップ送信」を使って、Googleに修正を伝えます。
クローラーが来るのを待つのではなく、呼び込みます。

リニューアルで絶対にやってはいけないNG行動

NG 1: URLを無意味に変更する

SEOの観点では、URLは変えないのがベストです。
/column/123 を /blog/post-123 に変えるなど、ディレクトリ構造の変更は必要最小限に留めましょう。

NG 2: 302リダイレクトやJSリダイレクトを使う

恒久的な移転には必ず「301リダイレクト」を使います。
Googleの仕様上、302(一時的)リダイレクトは「今のURLをインデックスに残す」というシグナルになるため、新しいページへの評価引き継ぎが行われません。
「meta refresh」や「JavaScript転送」も推奨されておらず、301が技術的に不可能な場合の最終手段です。

NG 3: Search Consoleの設定し直しを忘れる

ドメイン変更を伴う場合(example.com → new-example.com)、Search Consoleで「アドレス変更ツール」を使用する必要があります。

制作会社に責任はあるのか?

非常に難しい問題ですが、「SEO順位の保証」を契約に含んでいない限り、法的に責任を問うのは難しいのが現状です。
一般的なWeb制作会社は「デザインと実装」のプロであり、「SEO」のプロではないことが多いからです。

だからこそ、リニューアルプロジェクトには、制作会社とは別に「SEOコンサルタント(PM)」をアサインし、設計段階からSEO要件を組み込むことが不可欠なのです。

まとめ:諦めなければ順位は戻る

リニューアルによる順位下落は、原因さえ特定できれば、技術的に修復可能です。
最も怖いのは「原因がわからないまま放置すること」です。

もし自社だけで原因が特定できない、制作会社と話が通じない場合は、セカンドオピニオンとしてSEOの専門家に見てもらうことをお勧めします。

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