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サイトマップとは?SEO効果と作成・設置・チェック方法を徹底解説!

サイトマップとは?SEO効果と作成・設置・チェック方法を徹底解説! SEO対策
Motomichi Moriyama

中小企業(SMB)を中心に、インターネットを通じたWeb集客支援を専門とする企業にて、数百社以上のSEO対策の実績を積みました。SEO対策管理責任者として着任し、SEO対策に加え、サイト調査・改善など技術的な分野も得意とし、クライアントの皆様に満足いただけるサービス提供に尽力してまいりました。2024年にご縁があり、CominkaのSEOディレクターとして入社。

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「自分のウェブサイトが検索エンジンにうまく見つけてもらえていないかも…」「もっと多くの人にサイトを見てもらうにはどうすればいいんだろう?」

そんなお悩みをお持ちのあなたへ。ウェブサイト運営を始めたばかりの初心者の方にとって、「サイトマップ」という言葉は少し難しく感じるかもしれません。しかし、サイトマップは、あなたのサイトを検索エンジンに正しく理解してもらい、SEO効果を高めるために非常に重要な役割を果たします。

この記事では、サイトマップの基本的な役割から、SEOにどう役立つのか、そして初心者でも簡単にできる作成・設置・チェック方法まで、Googleの見解も交えながら分かりやすく解説します。この記事を読めば、サイトマップの疑問がすべて解消され、あなたのサイト運営に自信が持てるはずです。さあ、一緒にサイトマップの基本をマスターしましょう!

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サイトマップとは?役割を分かりやすく解説

サイトマップは、あなたのウェブサイトにあるすべてのページを地図のように一覧にしたものです。これは、サイトを訪れるユーザーと、検索エンジン(Googleなど)の両方に、サイト内のページ構成を正確に伝える役割を持っています。

主なサイトマップには、「HTMLサイトマップ」と「XMLサイトマップ」の2種類があります。HTMLサイトマップはユーザーがサイト内を迷わず目的のページにたどり着けるよう案内し、ユーザー体験を向上させます。一方、XMLサイトマップは検索エンジンがサイト内のページを効率的にクロール(巡回)し、正確にインデックス(登録)するために非常に重要です。特に、ページ数の多い大規模なサイトや、新しく立ち上げたばかりのサイト、あるいはページ間の内部リンクが少ないサイトでは、サイトマップの設置がサイトの認知度向上に大きく貢献します。

HTMLサイトマップ(ユーザー向け)

HTMLサイトマップは、ウェブサイトを訪れたユーザーがサイト全体の構造を把握し、目的のページにたどり着くための案内図です。通常、ウェブサイトのフッター(一番下)などに「サイトマップ」というリンクが設置されており、クリックするとサイト内の主要なページへのリンクが一覧で表示されます。

このサイトマップの主な目的は、ユーザーの利便性を向上させることです。ユーザーがサイト内で迷子になるのを防ぎ、効率的に回遊してもらうことで、ウェブサイト全体の使いやすさが高まります。結果として、ユーザーの満足度が向上し、サイトの評価にも良い影響を与える可能性があります。

XMLサイトマップ(検索エンジン向け)

XMLサイトマップは、Googleなどの検索エンジンにウェブサイトのページ構成を伝えるためのファイルです。ユーザーが直接見るものではなく、検索エンジンがサイト内のコンテンツを効率的に発見し、適切に評価するために利用されます。

このサイトマップの主な役割は、検索エンジンへの情報伝達の効率化です。特に、新しく作成したページや、内部リンクが少ないために検索エンジンが見つけにくいページでも、XMLサイトマップに記載することで、検索エンジンに確実にその存在を知らせることができます。これにより、検索エンジンがサイト全体をより正確にクロールし、インデックスに登録する手助けとなります。XMLサイトマップはウェブサイトのSEO(検索エンジン最適化)において、間接的ですが非常に重要な要素の一つと言えるでしょう。

サイトマップを設置するメリット(SEO対策含む)

サイトマップを設置することは、ウェブサイト運営においてさまざまなメリットをもたらします。特に、ユーザーの利便性向上や検索エンジンへの情報伝達の効率化は、結果としてSEO効果にも良い影響を与えるでしょう。

ユーザーの利便性向上

HTMLサイトマップは、訪問者がウェブサイト内をスムーズに移動できるよう手助けし、目的の情報を簡単に見つけられるようにする役割があります。例えば、大規模なサイトや複雑な階層を持つサイトでも、サイトマップがあれば迷わずに必要なページにたどり着くことができます。これにより、ユーザーのサイト内回遊率が向上し、サイトからの離脱率を低下させることが期待できます。訪問者にとって使いやすいサイトは、滞在時間の増加やエンゲージメントの向上にも繋がり、結果的にサイト全体の評価を高めることにも貢献します。

検索エンジンへの情報伝達の効率化

XMLサイトマップは、検索エンジンのクローラー(ウェブサイトを巡回して情報を収集するプログラム)に対して、あなたのサイトの構造や更新情報を効率的に伝達する重要な役割を担います。サイトマップがあることで、検索エンジンはサイト内のすべてのページを漏れなく、かつ迅速に発見しやすくなります。特に、新しく公開したページや更新したばかりのページは、サイトマップを通して検索エンジンに早期に認識され、インデックス(検索エンジンのデータベースに登録されること)される可能性が高まります。これにより、検索結果に表示されるまでの時間を短縮できるメリットがあります。

SEO効果の向上

サイトマップは、ウェブサイトの検索順位を直接的に引き上げる「ランキング要因」ではありません。しかし、間接的にSEO効果を大きく高める役割を持っています。サイトマップを設置することで、検索エンジンがあなたのサイトをより正確に、そして効率的にクロール(巡回)できるようになります。これにより、重要なページがインデックスされずに漏れてしまう「インデックス漏れ」のリスクを減らし、サイト内のコンテンツが検索結果に表示される機会を最大化できます。結果として、検索エンジンからのサイト評価が向上し、オーガニック検索からの流入増加に繋がる可能性があります。

サイト全体の構造把握

サイトマップは、ウェブサイトの管理者にとっても非常に有用です。特にページ数の多い大規模なサイトでは、サイトマップを参照することで、サイト全体のコンテンツ構成や階層構造を俯瞰的に把握できます。これにより、コンテンツの重複やリンク切れなどの問題を早期に発見しやすくなり、サイトの健全性を維持・改善する上で役立ちます。サイト構造が明確であることは、長期的なサイト運営において、コンテンツ管理の効率化やSEO戦略の立案にも貢献します。

サイトマップの作成・設置方法

サイトマップは、ウェブサイトの目的によって作成・設置方法が異なります。ここでは、HTMLサイトマップとXMLサイトマップ、それぞれの作成から設置、そして検索エンジンへの送信方法までを詳しく解説します。

HTMLサイトマップの作成・設置

HTMLサイトマップは、訪問者がサイト全体の構造を把握しやすくするためのものです。

手動で作成する場合

HTMLサイトマップは、通常のウェブページと同じようにHTMLファイルとして作成します。サイト内の主要なページへのリンクをカテゴリ分けして配置し、訪問者が見やすいようにデザインします。

<!-- 簡単なHTMLサイトマップの例 -->
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>サイトマップ</title>
</head>
<body>
    <h1>サイトマップ</h1>
    <ul>
        <li><a href="/about/">会社概要</a></li>
        <li><a href="/service/">サービス</a>
            <ul>
                <li><a href="/service/plan-a/">プランA</a></li>
                <li><a href="/service/plan-b/">プランB</a></li>
            </ul>
        </li>
        <li><a href="/blog/">ブログ</a></li>
        <li><a href="/contact/">お問い合わせ</a></li>
    </ul>
</body>
</html>

作成したHTMLファイルは、サイトの任意の場所にアップロードし、フッターやナビゲーションメニューなど、サイト内のどこからでもアクセスしやすい場所にリンクを設置するのが一般的です。

WordPressプラグインを利用する場合

WordPressを使用している場合は、プラグインを利用すると簡単にHTMLサイトマップを作成できます。

  • WP Sitemap Page: 投稿や固定ページを自動的にリスト化し、指定したページにHTMLサイトマップとして表示してくれるシンプルなプラグインです。
  • All in One SEO: 多機能なSEOプラグインですが、HTMLサイトマップ機能も搭載しており、ブログの構造を自動で整理して表示できます。

これらのプラグインをインストールして有効化し、設定画面から表示したいページやカテゴリを選択するだけで、手間なくHTMLサイトマップを作成・表示できます。

XMLサイトマップの作成・設置

XMLサイトマップは、検索エンジンがウェブサイトのページを効率的にクロール(巡回)するためのリストです。

自動作成ツールを利用する場合

ウェブサイトのURLを入力するだけでXMLサイトマップを自動生成してくれる無料ツールが多数存在します。

  • sitemap.xml Editor: サイトのURLを入力し、必要な設定を行うだけでXMLサイトマップを生成してくれます。生成されたファイルをダウンロードし、サイトのルートディレクトリ(ドメイン直下)にアップロードするだけで設置が完了します。

これらのツールは、特に小規模なサイトや、WordPress以外のCMSを利用している場合に便利です。

WordPressプラグインを利用する場合

WordPressユーザーであれば、以下のプラグインでXMLサイトマップを簡単に自動生成できます。

  • Google XML Sitemaps: 非常に古くから利用されている定番のプラグインです。インストールして有効化するだけで、自動的にXMLサイトマップを作成し、更新を検知してくれます。
  • All in One SEO / Yoast SEO: これらの多機能SEOプラグインにもXMLサイトマップ生成機能が組み込まれています。プラグインの設定画面からXMLサイトマップを有効化するだけで、自動で生成・更新が行われます。

いずれのプラグインも、設定画面でXMLサイトマップのURLを確認できます。通常は「https://あなたのドメイン/sitemap.xml」や「https://あなたのドメイン/sitemap_index.xml」のようなURLになります。このURLをGoogle Search Consoleに登録することで、検索エンジンにサイトマップの存在を知らせることができます。

作成したサイトマップの送信方法

XMLサイトマップを作成したら、その存在を検索エンジンに伝える必要があります。最も確実な方法はGoogle Search Consoleからの送信です。

Google Search Consoleからの送信

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料ツールで、サイトのパフォーマンス監視や検索エンジンへの情報伝達に利用します。

  1. Google Search Consoleにアクセス: お持ちのGoogleアカウントでログインし、ウェブサイトを登録・認証します。
  2. 「サイトマップ」メニューに移動: 左側のメニューから「サイトマップ」をクリックします。
  3. サイトマップのURLを入力: 「新しいサイトマップの追加」欄に、作成したXMLサイトマップのURL(例: sitemap.xml または sitemap_index.xml)を入力し、「送信」ボタンをクリックします。
  4. 送信状況の確認: 送信後、ステータスが「成功しました」と表示されれば完了です。Googleがサイトマップを認識し、クロールを開始する準備が整います。エラーが表示された場合は、URLの誤りやファイルの内容に問題がないか確認しましょう。

robots.txtへの記述

robots.txtファイルは、検索エンジンのクローラーに対して、サイト内のどのページをクロールしてよいか、またはクロールしてはいけないかを指示するファイルです。このファイルにXMLサイトマップの場所を記述することでも、検索エンジンにサイトマップの存在を伝えることができます。

robots.txtファイルの末尾に以下の1行を追加します。

Sitemap: https://あなたのドメイン/sitemap.xml

Sitemap: の後に、XMLサイトマップの完全なURLを記述します。この方法は補助的なものであり、Google Search Consoleからの送信がより推奨されますが、両方を設定しておくとより確実です。

サイトマップが設置されているかチェックする方法

サイトマップを無事に作成・設置し、Google Search Consoleへの送信も完了したら、次に「本当に正しく設置されているか」を確認することが重要です。ここでは、誰でも簡単にサイトマップの設置状況をチェックできる2つの方法をご紹介します。

ブラウザでXMLファイルを開く

最も手軽な確認方法は、ウェブブラウザでサイトマップのXMLファイルに直接アクセスしてみることです。

あなたのサイトのURLの末尾に「/sitemap.xml」を付け加えて、ブラウザのアドレスバーに入力し、アクセスしてみてください。

例: https://あなたのサイトのURL/sitemap.xml

もしサイトマップが正しく設置されていれば、ブラウザ上にXML形式の文字列が表示されます。これは、サイトマップのデータがウェブサーバーから正常に配信されている証拠です。

もし「404 Not Found」などのエラーが表示される場合は、サイトマップのファイルが正しくアップロードされていないか、ファイル名が間違っている可能性があります。再度、ファイル名や設置場所を確認してみましょう。

Google Search Consoleでの確認

Google Search Consoleを利用している場合は、より詳細なサイトマップの状況を確認できます。

  1. Google Search Consoleにログインする: 対象のウェブサイト(プロパティ)を選択します。
  2. 「サイトマップ」メニューにアクセスする: 左側のメニューから「サイトマップ」をクリックします。
  3. 送信状況を確認する: ここに、過去に送信したサイトマップのURLと、そのステータスが表示されます。「成功しました」と表示されていれば、Googleはサイトマップを正常に受け取り、処理を開始しています。
  4. エラーの有無を確認する: もしエラーが発生している場合は、「エラー」と表示され、詳細をクリックすることで具体的なエラー内容を確認できます。これにより、どの部分に問題があるのかを特定し、修正することができます。

Google Search Consoleで確認することで、単にファイルが存在するかだけでなく、Googleがそのサイトマップをどのように認識しているか、またエラーが発生していないかまで把握できるため、非常に信頼性の高いチェック方法と言えます。

Googleの見解:サイトマップはSEOにどう影響する?

Googleは、サイトマップがSEOに直接的な影響を与えるわけではないものの、検索エンジンがウェブサイトをより効率的にクロールし、理解する上で非常に重要な役割を果たすと公式に述べています。つまり、サイトマップは「間接的に」SEO効果を高めるツールだと言えるでしょう。

GoogleがXMLサイトマップを推奨するサイト

Googleは、特に以下のようなウェブサイトでXMLサイトマップの利用を推奨しています。これらのサイトでは、サイトマップが検索エンジンによる適切なインデックスを助け、結果的にSEOに良い影響をもたらします。

  • 大規模なウェブサイト ページ数が非常に多いサイトでは、検索エンジンのクローラーがすべてのページを見つけ出すのが難しい場合があります。サイトマップがあれば、すべてのページの存在を効率的に伝えることができます。
  • 内部リンクが少ない、または孤立しているページがあるサイト サイト内のページ同士が適切にリンクされていないと、クローラーは一部のページを見つけられないことがあります。サイトマップは、そのような「孤立した」ページもGoogleに認識させる手助けになります。
  • 新しく立ち上げたばかりのサイトや、外部リンクが少ないサイト 新しいサイトはまだGoogleからの信頼が低く、クローラーが頻繁に訪れないことがあります。サイトマップを送信することで、Googleにサイトの存在を積極的にアピールできます。
  • 画像、動画、ニュースなど、リッチコンテンツが豊富なサイト Googleは通常のウェブページだけでなく、画像や動画などのコンテンツも検索結果に表示します。これらの特殊なコンテンツをサイトマップに含めることで、Googleがそれらを認識しやすくなり、より多様な検索結果での露出が期待できます。

Googleが無視しているタグについて

XMLサイトマップの仕様には、<priority>(優先度)と<changefreq>(更新頻度)というタグが存在します。これらはかつて、サイト内のページの重要度や更新頻度を検索エンジンに伝えるためのものとされていました。

しかし、Googleは現在これらのタグの値を無視していると公式に発表しています。つまり、これらのタグにどのような値を設定しても、Googleの検索ランキングやクロールの頻度には影響しません。サイトマップを作成する際には、これらのタグの設定に時間を費やすよりも、サイトのコンテンツの質や内部リンク構造の改善など、他のより重要なSEO施策に注力することをおすすめします。

まとめ:サイトマップでサイトのポテンシャルを最大限に引き出そう

サイトマップ活用の重要性と次の一歩

この記事では、サイトマップがウェブサイト運営においていかに重要であるか、その基本的な役割からSEOへの影響、そして具体的な作成・設置・チェック方法までを詳しく解説しました。サイトマップは、検索エンジンがあなたのサイトを効率的に巡回し、正しく評価するために不可欠なツールです。また、HTMLサイトマップはユーザーの利便性を高め、サイト全体の構造を理解しやすくする役割も担います。

サイトマップを正しく活用することで、あなたのウェブサイトは検索エンジンからより適切に評価され、ひいては多くのユーザーに届く可能性が高まります。この知識を活かして、ぜひご自身のサイトにサイトマップを導入し、定期的に確認・更新する習慣をつけましょう。サイトマップは、あなたのウェブサイトが秘めるポテンシャルを最大限に引き出し、成長させるための強力な一歩となるはずです。

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