クローラビリティとは?SEO効果とWebサイトを最適化する方法を完全解説

クローラビリティとは?SEO効果とWebサイトを最適化する方法を完全解説 SEO対策
Motomichi Moriyama

中小企業(SMB)を中心に、インターネットを通じたWeb集客支援を専門とする企業にて、数百社以上のSEO対策の実績を積みました。SEO対策管理責任者として着任し、SEO対策に加え、サイト調査・改善など技術的な分野も得意とし、クライアントの皆様に満足いただけるサービス提供に尽力してまいりました。2024年にご縁があり、CominkaのSEOディレクターとして入社。

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「Webサイトを作ったのに、検索結果に表示されない…」「検索順位がなかなか上がらない…」

もしかしたら、それはクローラビリティに問題があるのかもしれません。

クローラビリティとは、簡単に言うと、検索エンジンのクローラー(ロボット)がWebサイト内をどれだけ巡回しやすいかを表す言葉です。クローラビリティが低いと、せっかく作ったWebサイトが検索エンジンに認識されず、検索結果に表示されない可能性があります。

この記事では、クローラビリティの基本から、SEOへの影響、向上させるための具体的な方法、問題点の特定と解決策、便利なツール、チェックリストまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたもクローラビリティをマスターし、WebサイトのSEO効果を最大化できるはずです!

こんな方におすすめ

  • Webサイト運営者、Web担当者(初心者~中級者)
  • SEO担当者、コンテンツマーケター
  • Webデザイナー、Webデベロッパー

この記事で得られること

  • クローラビリティの基本を理解できる
  • クローラビリティがSEOに与える影響を把握できる
  • クローラビリティを向上させるための具体的な方法を実践できる
  • JavaScriptサイト、大規模サイトのクローラビリティ対策が分かる

クローラビリティとは? SEOの基礎知識

クローラビリティとは、検索エンジンのクローラー(ロボット)が、Webサイト内をどれだけ効率的に巡回し、情報を収集できるかを表す指標です。

クローラーとは?

クローラー(スパイダー、ボットとも呼ばれる)は、インターネット上を巡回し、Webページの情報を収集するプログラムのことです。Googleのクローラーは「Googlebot」と呼ばれています。

検索エンジンの仕組み

検索エンジンは、以下の3つのステップでWebページを評価し、検索結果に表示します。

  1. クローリング: クローラーがWebサイトを巡回し、情報を収集する。
  2. インデクシング: 収集した情報を、検索エンジンのデータベースに登録する。
  3. ランキング: ユーザーが検索したキーワードに基づいて、データベース内のWebページを評価し、検索結果の順位を決定する。

インデックスとは?

インデックスとは、検索エンジンのデータベースのことです。クローラーが収集したWebページの情報が、整理・保存されています。

クローラビリティとインデックスの関係

クローラビリティが低いと、クローラーがWebサイト内を効率的に巡回できず、一部のページがインデックスされない可能性があります。インデックスされないページは、検索結果に表示されません。

つまり、クローラビリティは、SEO対策の最初のステップであり、非常に重要な要素なのです。

クローラビリティがSEOに与える影響:なぜ重要なのか?

クローラビリティは、SEOに以下のような影響を与えます。

  1. 検索順位:
    • クローラビリティが低いと、Webページがインデックスされず、検索結果に表示されないため、検索順位は上がりません。
    • クローラビリティが高いと、Webサイトのすべてのページが適切にインデックスされ、検索エンジンに評価される機会が増えるため、検索順位が上がりやすくなります。
  2. Webサイトへのトラフィック:
    • クローラビリティが低いと、検索結果に表示されるページが少なくなるため、Webサイトへのトラフィックが減少します。
    • クローラビリティが高いと、検索結果に表示されるページが増えるため、Webサイトへのトラフィックが増加します。
  3. 機会損失:
    • インデックスされないページは、ユーザーに見つけてもらえないため、ビジネスチャンスを逃す可能性があります。
    • 例えば、ECサイトの商品ページがインデックスされないと、商品の売上が伸び悩む可能性があります。

クローラビリティを低下させる12の落とし穴

クローラビリティを低下させる要因は様々ですが、ここではよくある12個の問題点を、チェックリスト形式でご紹介します。あなたのWebサイトに当てはまるものがないか、確認してみましょう。

技術的な問題

  1. 階層が深すぎて、目的のページにたどり着けない?
    • 問題点: トップページから4階層、5階層と深いページは、クローラーに見つけてもらえない可能性があります。
    • SEOへの悪影響: 重要なページがインデックスされず、検索結果に表示されない。
    • チェック:
      • トップページから主要なページへ、3クリック以内でたどり着けますか?
      • サイト構造は、広くて浅いツリー構造になっていますか?
  2. URLが長すぎ&複雑で、何 గురించి書かれたページか分からない?
    • 問題点: 長く、意味不明な文字列のURLは、クローラーにページの内容を伝えにくいだけでなく、ユーザーにも嫌われます。
    • SEOへの悪影響: 検索エンジンがページの内容を理解しにくく、適切なキーワードで評価されない。
    • チェック:
      • URLは短く、簡潔ですか?
      • URLに不要なパラメータや記号が含まれていませんか?
      • URLにページの内容を表すキーワードが含まれていますか?
      • 動的URL(?id=123など)ではなく、静的URL(/example-page/など)を使用していますか?
  3. 内部リンクが少なくて、クローラーが迷子になってない?
    • 問題点: 内部リンクが少ないと、クローラーがWebサイト内を効率的に巡回できず、一部のページが見落とされる可能性があります。
    • SEOへの悪影響: 重要なページへのリンクが少なく、検索エンジンからの評価が上がりにくい。
    • チェック:
      • 各ページから、関連性の高い他のページへ、適切なアンカーテキストでリンクを設置していますか?
      • トップページやカテゴリーページなど、重要なページへのリンクを十分に設置していますか?
  4. リンク切れだらけで、404エラーが頻発してない?
    • 問題点: リンク切れ(404エラー)は、クローラーとユーザー両方の体験を損ねます。
    • SEOへの悪影響: クローラビリティが低下し、検索順位に悪影響を与える可能性があります。
    • チェック:
      • リンク切れチェックツールで、定期的にリンク切れがないか確認していますか?
      • 404エラーページを適切に設定していますか?
  5. robots.txtで、大事なページをブロックしてない?
    • 問題点: robots.txtの設定ミスは、意図せず重要なページのクロールをブロックしてしまう可能性があります。
    • SEOへの悪影響: クロールさせたいページがクロールされず、インデックスされない。
    • チェック:
      • robots.txtで、クロールさせたいページを誤ってDisallowに指定していませんか?
      • XMLサイトマップの場所をSitemapで正しく指定していますか?
  6. noindexタグで、インデックス不要なページを制御できてる?
    • 問題点:誤ったページにnoindexをつけるとクロールに悪影響
    • SEOへの悪影響: クロールさせたいページがクロールされず、インデックスされない。
    • チェック:
      • 重複コンテンツなどインデックス不要なページをnoindexに指定
  7. canonicalタグで、正規URLを正しく指定できてる?
    • 問題点:URLが違うだけで内容が似ているページに設定
    • SEOへの悪影響: クロールさせたいページがクロールされず、インデックスされない。
    • チェック:
      • 重複コンテンツがある場合に、正規URLを正しく指定
  8. XMLサイトマップを設置・送信してる?
    • 問題点: XMLサイトマップがない、または古いと、クローラーがWebサイト内のすべてのページを効率的に発見できなくなる可能性があります。
    • SEOへの悪影響: 新しいページや更新されたページが、なかなかインデックスされない。
    • チェック:
      • XMLサイトマップを定期的に更新していますか?
      • XMLサイトマップをGoogle Search Consoleから送信していますか?
  9. サーバーエラーが頻発して、クローラーを追い返してない?
    • 問題点: 500エラー(サーバー内部エラー)などのサーバーエラーは、クローラーのアクセスを妨げます。
    • SEOへの悪影響: クロール頻度が低下し、インデックスに時間がかかるようになる。
    • チェック:
      • Google Search Consoleの「カバレッジ」レポートで、サーバーエラーが発生していないか確認していますか?
  10. ページの表示が遅すぎて、クローラーもユーザーも逃げ出しちゃう?
    • 問題点: ページの表示速度が遅いと、クローラーの巡回効率が低下し、ユーザーの離脱率も高まります。
    • SEOへの悪影響: クロール頻度が低下する、ユーザーエクスペリエンスの低下により検索順位が下がる。
    • チェック:
      • PageSpeed Insightsなどのツールで、ページの表示速度を測定していますか?
      • 画像の最適化、JavaScript/CSSの圧縮など、表示速度を改善するための対策を行っていますか?
  11. スマホ対応してない…?モバイルフレンドリーじゃないと評価ダウン!
    • 問題点: モバイルフレンドリーでないWebサイトは、Googleから評価されにくくなっています。
    • SEOへの悪影響: モバイル検索での順位が下がる、モバイルユーザーの離脱率が高まる。
    • チェック:
      • Webサイトはレスポンシブデザインですか?
      • Google Search Consoleの「モバイル ユーザビリティ」レポートで、問題がないか確認していますか?

コンテンツの問題

  1. 低品質なコンテンツばかりで、クローラーに「価値なし」と判断されてない?
    • 問題点: 内容が薄い、独自性がない、誤字脱字が多いなど、低品質なコンテンツは、クローラーに評価されません。
    • SEOへの悪影響: 検索順位が上がらない、インデックスから削除される可能性がある。
    • チェック:
      • コンテンツは、ユーザーの検索意図を満たしていますか?
      • 他のWebサイトにはない、独自の情報を掲載していますか?
      • 誤字脱字、文法ミスなどはありませんか?
  2. コピペコンテンツで、ペナルティを受けてない?
    • 問題点: 他のWebサイトのコンテンツをコピーしたページは、重複コンテンツとみなされ、ペナルティを受ける可能性があります。
    • SEOへの悪影響: 検索順位が大幅に下がる、またはインデックスから削除される。
    • チェック:
      • 他のWebサイトのコンテンツをコピーしていませんか?
      • 引用する場合は、引用元を明記し、引用タグ(blockquote)を適切に使用していますか?
  1. 情報が古すぎて、クローラーに見捨てられてない?
    • 問題点: 情報が古いコンテンツは、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても価値が低く、評価されません。
    • SEOへの悪影響: 検索順位が下がる可能性がある。
    • チェック:
      • コンテンツの内容は最新の情報ですか?
      • 定期的にコンテンツを見直し、更新していますか?

コンテンツの問題

  1. コンテンツの質が低い:
    • 情報が薄い
    • 独自性がない
    • 誤字脱字が多い
    • 読みにくい
  2. 重複コンテンツが多い:
    • Webサイト内に同じ内容のページが複数存在する
    • コピーコンテンツ
  3. コンテンツが古い:
    • 情報が古く、最新の情報に更新されていない

その他の問題

  • JavaScriptの過度な使用:
    • クローラーがJavaScriptを解釈できない場合がある
    • コンテンツがインデックスされない可能性がある
  • Flashの使用(現在は非推奨):
    • Flashは多くの検索エンジンでサポートされていない
    • コンテンツがインデックスされない
  • iFrameの多用:
    • iFrame内のコンテンツは、別のWebページとして扱われるため、クローラビリティが低下する可能性がある
  • 大量のリダイレクト:
    • リダイレクトが多すぎると、クローラーの巡回に時間がかかる
    • リダイレクトループが発生すると、クローラーがWebページにアクセスできなくなる

クローラビリティを向上させる12の方法

クローラビリティを向上させるための具体的な方法を、技術的な対策とコンテンツの対策に分けて解説します。

技術的な対策

  1. Webサイトの構造をシンプルにする:
    • 論理的な階層構造: トップページを頂点とし、カテゴリーページ、サブカテゴリーページ、詳細ページと続く、ツリー構造にする。
    • 3クリックルール: ユーザーがトップページから目的のページまで、3クリック以内でたどり着けるようにする。
    • ナビゲーションの設置: グローバルナビゲーション、パンくずリスト、サイトマップなどを設置し、ユーザーとクローラーがWebサイト内を移動しやすくする。
  2. URL構造を最適化する:
    • 短く、分かりやすいURL: 不要なパラメータや記号を含めない。
    • キーワードを含める: URLにターゲットキーワードを含める。(例:example.com/seo-tips)
    • ディレクトリ構造を反映する: URLにWebサイトの階層構造を反映させる。(例:example.com/category/article-title)
    • 動的URLよりも静的URLを推奨: 動的URL(例:example.com/article?id=123)は、クローラーが解釈しにくい場合がある。
  3. 内部リンクを最適化する:
    • 関連性の高いページ同士をリンクで繋ぐ:
      • 記事Aから記事Bへのリンクを設置する際、記事Bの内容に関連するキーワードをアンカーテキストにする。(例:「SEO対策について詳しくはこちら」)
      • コンテンツ内の重要なキーワードに、関連ページへのリンクを設置する。
    • 適切なアンカーテキストを使用する:
      • リンク先のページの内容を表すキーワードを含める。
      • 「こちら」「詳細はこちら」などの抽象的な表現は避ける。
    • 内部リンクを増やす:
      • 各ページから、関連性の高い他のページへのリンクを増やす。
      • トップページやカテゴリーページなど、重要なページへのリンクを増やす。
  4. リンク切れを修正する:
    • リンク切れチェックツール: リンク切れを定期的にチェックし、修正する。(例:Google Search Console、Screaming Frog SEO Spider、Broken Link Checker)
    • 404エラーページ: 404エラーページをカスタマイズし、ユーザーに他のページへの誘導を促す。
  5. robots.txtを適切に設定する:
    • robots.txtとは?: クローラーのアクセスを制御するためのテキストファイル。
    • 設定方法:
      • クローラーにアクセスさせたくないページ(管理画面、会員専用ページなど)をDisallowで指定する。
      • クロールさせたいページはAllowで指定する。(省略可)
      • XMLサイトマップの場所をSitemapで指定する。
    • 注意点: robots.txtの設定を間違えると、重要なページがクロールされなくなる可能性があるため、慎重に設定する。
  6. noindexタグを適切に使用する:
    • noindexタグとは?: 検索エンジンにインデックスさせたくないページに設定するタグ。
    • 使用例:
      • 重複コンテンツ
      • 質の低いコンテンツ
      • 検索結果に表示させる必要のないページ(サンクスページ、ログインページなど)
    • 注意点: noindexタグを設定したページは、検索結果に表示されなくなるため、慎重に設定する。
  7. canonicalタグを適切に使用する:
    • canonicalタグとは?: 複数のURLでアクセス可能な同一または類似のコンテンツが存在する場合に、正規のURLを検索エンジンに伝えるためのタグ。
    • 使用例:
      • wwwあり/なしのURL
      • パラメータ付きのURL
      • 複数のカテゴリーに属する商品ページ
    • 注意点: canonicalタグの設定を間違えると、意図しないページが検索結果に表示されなくなる可能性があるため、慎重に設定する。
  8. XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleから送信する:
    • XMLサイトマップとは?: Webサイトの全ページをリスト化したXMLファイル。
    • 作成方法:
      • XMLサイトマップ作成ツールを使用する。(例:sitemap.xml Editor)
      • WordPressプラグインを使用する。(例:Yoast SEO, All in One SEO Pack)
    • 送信方法: Google Search Consoleの「サイトマップ」から送信する。
    • 大規模サイトの場合: XMLサイトマップを複数に分割する。
  9. サーバーエラーを解消する:
    • サーバーエラーの種類:
      • 500エラー(Internal Server Error):サーバー内部エラー
      • 503エラー(Service Unavailable):サービス利用不可
    • 確認方法: Google Search Consoleの「カバレッジ」レポートで確認する。
    • 対処法: サーバー管理者に問い合わせる、サーバーの設定を見直すなど。
  10. ページの表示速度を改善する:
    • PageSpeed Insights: Googleが提供する無料のツール。Webページの表示速度を測定し、改善点を提示してくれる。
    • 改善策:
      • 画像の最適化: 画像サイズを圧縮する、WebPなどの次世代フォーマットを利用する、遅延読み込み(Lazy Loading)を実装する。
      • JavaScript/CSSの圧縮・結合: ファイルサイズを小さくする。
      • ブラウザキャッシュの活用: 一度読み込んだファイルを再利用する。
      • CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の利用: 世界中のサーバーにコンテンツをキャッシュし、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信する。
  11. モバイルフレンドリー対応を行う:
    • レスポンシブWebデザイン: PC、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスの画面サイズに合わせて、Webサイトのレイアウトを自動的に調整する。
    • モバイルファーストインデックス: Googleは、モバイル版のWebページを優先的にインデックスする。
    • Google Search Consoleの「モバイル ユーザビリティ」レポート: モバイルフレンドリーに関する問題点を確認できる。
  12. クロールバジェットの最適化: 特に大規模サイトで重要になる考え方です。
    • クロールバジェットとは: クローラーが一定期間内にWebサイトをクロールできるページ数の上限のこと
    • クロールバジェットを無駄にしないために:
      • 不要なURLを削除する
      • パラメータ付きURLを正規化
      • 低品質なコンテンツを削除またはnoindexにする
    • 重要なページを優先的にクロールさせる: XMLサイトマップや内部リンクを最適化する

コンテンツの対策

  1. 質の高いコンテンツを作成する:
    • 独自性: 他のWebサイトにはない、オリジナルの情報を提供する。
    • 網羅性: ユーザーの疑問やニーズを網羅的に満たす。
    • 正確性: 情報が正確で、信頼できる。
    • E-E-A-T: 専門性(Expertise)、経験(Experience)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)を高める。
    • 読みやすさ: 文章が分かりやすく、読みやすい。
    • 具体例:
      • 独自の調査データや分析結果を掲載する
      • 専門家の意見やインタビューを掲載する
      • 図解や動画を効果的に使用する
  2. 重複コンテンツを解消する:
    • 重複コンテンツとは?: Webサイト内に同じ内容のページが複数存在すること。
    • 問題点:
      • 検索エンジンがどのページを評価すべきか判断できない。
      • 検索順位が下がる可能性がある。
    • 対処法:
      • 301リダイレクト: 不要なページを正規のページにリダイレクトする。
      • canonicalタグ: 正規のURLを指定する。
      • noindexタグ: 不要なページをインデックスさせない。
      • コンテンツの統合: 複数のページを1つのページにまとめる。
  3. コンテンツを定期的に更新する:
    • 情報の鮮度: 古い情報は、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても価値が低い。
    • 更新頻度: 定期的にコンテンツを見直し、最新の情報に更新する。
    • 更新履歴の表示: 記事の更新日を表示することで、ユーザーに情報の鮮度を伝えることができる。

主要検索エンジンのクローラーの特性比較

主要な検索エンジンのクローラーの特性を比較し、それぞれのクローラーに最適化するためのポイントを解説します。

検索エンジンクローラー名主な特徴注意点
GoogleGooglebot世界で最も利用されている検索エンジン。PC版とモバイル版のクローラーがある。JavaScriptの解釈能力が高い。モバイルファーストインデックスに対応する必要がある。JavaScriptを多用したWebサイトは、適切にレンダリングされるように対策する必要がある。
BingBingbotMicrosoftが提供する検索エンジン。GooglebotほどJavaScriptの解釈能力が高くないため、注意が必要。
その他DuckDuckBotプライバシー保護を重視した検索エンジンDuckDuckGoのクローラー。
Baiduspider中国最大の検索エンジンBaiduのクローラー。中国語のWebサイトに特化している。
YandexBotロシア最大の検索エンジンYandexのクローラー。ロシア語のWebサイトに特化している。

各クローラーへの対策

  1. Googlebot:
    • モバイルファーストインデックスに対応する。
    • JavaScriptを適切にレンダリングできるようにする。(サーバーサイドレンダリング、ダイナミックレンダリングなど)
    • 構造化データをマークアップする。
    • Google Search Consoleを活用する。
  2. Bingbot:
    • 基本的なSEO対策を行う。
    • Bing Webmaster Toolsを活用する。

JavaScriptサイトのクローラビリティ完全ガイド

JavaScriptを多用したWebサイト(SPA:Single Page Application、PWA:Progressive Web Appなど)は、クローラビリティが低くなる傾向があります。

JavaScriptサイトの問題点

  • クローラーがJavaScriptを解釈できない場合がある。
  • JavaScriptが実行されないと、コンテンツが表示されない場合がある。
  • 動的に生成されるコンテンツが、インデックスされない可能性がある。

解決策

  1. サーバーサイドレンダリング(SSR):
    • サーバー側でJavaScriptを実行し、HTMLを生成してクローラーに返す。
    • クローラーは、HTMLを解釈してコンテンツをインデックスできる。
    • 表示速度が向上するメリットもある。
  2. ダイナミックレンダリング:
    • クローラーに対してはサーバーサイドレンダリングを行い、ユーザーに対してはクライアントサイドレンダリング(通常のJavaScriptの実行)を行う。
    • Googleが推奨している方法。
  3. プリレンダリング:
    • 事前にHTMLを生成しておく。
    • 表示速度が非常に速くなるメリットがある。
    • コンテンツの更新頻度が高いWebサイトには不向き。
  4. Google Search Consoleの「Fetch as Google」でレンダリングを確認する:
    • GooglebotがWebページをどのように認識しているかを確認できる。
    • レンダリング結果に問題がないか確認する。

大規模サイト向けクローラビリティ対策

数千、数万ページを超える大規模サイトでは、以下の点に注意してクローラビリティを確保・維持しましょう。

  1. XMLサイトマップの分割:
    • Google Search Consoleでは、1つのサイトマップファイルに含めることができるURLの上限は50,000件。
    • 大規模サイトでは、XMLサイトマップを複数に分割する必要がある。
    • サイトマップインデックスファイルを作成し、複数のサイトマップファイルをまとめる。
  2. robots.txtの最適化:
    • 不要なページ(検索結果に表示させる必要のないページ)へのクロールをブロックする。
    • クロールバジェットを節約する。
  3. ファセットナビゲーションの制御:
    • ファセットナビゲーション(絞り込み検索)で生成されるURLを適切に制御する。
    • canonicalタグ、noindexタグ、robots.txtなどを活用する。
  4. 内部リンクの最適化:
    • 重要なページへのリンクを増やす。
    • トップページ、カテゴリーページ、主要なランディングページなどへのリンクを強化する。
  5. クロールバジェットの管理:
    • クロールバジェットとは、クローラーが一定期間内にWebサイトをクロールできるページ数の上限のこと。
    • 大規模サイトでは、クロールバジェットが不足し、すべてのページがクロールされない可能性がある。
    • クロールバジェットを無駄にしないために:
      • 不要なURLを削除する。(404エラーページ、重複コンテンツなど)
      • パラメータ付きURLを正規化する。(canonicalタグなど)
      • 低品質なコンテンツを削除またはnoindexにする。
    • 重要なページを優先的にクロールさせるために:
      • XMLサイトマップを最適化する。
      • 内部リンクを最適化する。

クローラビリティ改善によるSEO効果の測定方法

クローラビリティの改善後、SEO効果を測定し、さらなる改善につなげることが重要です。

  1. Google Search Consoleの「カバレッジ」レポート:
    • クロールエラーの数: クロールエラーが減少しているか確認する。
    • インデックスされているページ数: インデックスされているページ数が増加しているか確認する。
    • 除外されているページ数: 除外されているページ数(意図的に除外しているページを除く)が減少しているか確認する。
  2. 検索順位計測ツール:
    • キーワードごとの検索順位の推移を確認する。(GRC、Rank Trackerなど)
    • 検索順位が向上しているか?
    • 上位表示されているキーワードが増加しているか?
  3. Google Analytics:
    • オーガニック検索からのトラフィック(訪問数、セッション数)が増加しているか確認する。
    • 直帰率、離脱率、滞在時間、コンバージョン率などが改善されているか確認する。

クローラビリティに関するよくある誤解と注意点

  1. 「XMLサイトマップを送信すればクローラビリティは完璧」は誤解
    • XMLサイトマップは、クローラーにWebサイトの構造を伝えるための補助的な手段にすぎない。
    • XMLサイトマップを送信するだけでなく、Webサイトの構造をシンプルにする、内部リンクを最適化するなど、他の対策も行う必要がある。
  2. 「noindexタグを使えば、クローラーは来なくなる」は誤解
    • noindexタグは、検索エンジンにインデックスさせないように指示するタグだが、クローラーの巡回を完全に阻止するものではない。
    • クローラーにWebページを巡回させたくない場合は、robots.txtでブロックする必要がある。
  3. 「robots.txtでブロックすれば、インデックスされなくなる」は誤解
    • robots.txtは、クローラーの巡回を制御するためのファイルだが、インデックスを完全に阻止するものではない。
    • 他のWebサイトからリンクされている場合など、robots.txtでブロックしてもインデックスされる可能性がある。
    • 確実にインデックスさせたくない場合は、noindexタグを使用する。

クローラビリティをチェックするためのツール

  1. Google Search Console:
    • Googleが提供する無料のツール。
    • クロールエラー、インデックス状況、サイトマップの送信状況などを確認できる。
    • Fetch as Google機能で、GooglebotがWebページをどのように認識しているかを確認できる。
  2. Screaming Frog SEO Spider:
    • Webサイトをクローリングし、サイト構造、内部リンク、メタ情報、エラーなどを分析できるツール。
    • 有料だが、高機能で詳細なデータが得られる。
    • 無料版もある(クロールできるURL数に制限あり)。
  3. Ahrefs:
    • 被リンク分析、キーワード調査、競合サイト分析など、多機能なSEOツール。
    • サイトエクスプローラー機能で、クローラビリティに関する問題点を発見できる。
  4. Semrush:
    • Ahrefsと同様に、多機能なSEOツール。
    • サイト監査機能で、クローラビリティに関する問題点を発見できる。
  5. DeepCrawl:
    • 大規模サイト向けのクローラビリティ分析ツール。

クローラビリティチェックリスト

クローラビリティを向上させるための、主要なチェックポイントをまとめました。

チェック項目確認内容対策
Webサイトの構造階層構造は論理的か?深すぎる階層構造を浅くする。カテゴリー分類を見直し、再編成する。
トップページから目的のページまで、3クリック以内でたどり着けるか?ナビゲーションを見直す。パンくずリストを設置する。
URL構造URLは短く、分かりやすく、キーワードを含んでいるか?不要なパラメータを削除する。意味のない文字列を削除する。キーワードを含める。
ディレクトリ構造を反映しているか?URLにWebサイトの階層構造を反映させる。
内部リンク関連性の高いページ同士がリンクで繋がれているか?記事Aから記事Bへのリンクを設置する際、記事Bの内容に関連するキーワードをアンカーテキストにする。(例:「SEO対策について詳しくはこちら」)
アンカーテキストは適切か?(「こちら」などの抽象的な表現は避ける)リンク先のページの内容を表すキーワードを含める。
リンク切れリンク切れはないか?リンク切れチェックツールで確認し、修正する。
robots.txtrobots.txtの設定は正しいか?クローラーにアクセスさせたくないページ(管理画面など)をDisallowで指定する。XMLサイトマップの場所をSitemapで指定する。
noindexタグnoindexタグを誤って使用していないか?検索結果に表示させる必要のないページ(サンクスページなど)にのみ、noindexタグを設定する。
canonicalタグcanonicalタグを誤って使用していないか?重複コンテンツがある場合に、正規のURLを指定する。
XMLサイトマップXMLサイトマップは作成されているか?XMLサイトマップ作成ツールを使用する、またはWordPressプラグインを使用する。
Google Search Consoleから送信されているか?Google Search Consoleの「サイトマップ」から送信する。
サーバーエラーサーバーエラーは発生していないか?Google Search Consoleの「カバレッジ」レポートで確認する。サーバー管理者に問い合わせる、サーバーの設定を見直すなど。
ページの表示速度ページの表示速度は速いか?PageSpeed Insightsで確認し、改善策を実施する。(画像の最適化、JavaScript/CSSの圧縮・結合、ブラウザキャッシュの活用、CDNの利用など)
モバイルフレンドリーWebサイトはモバイルフレンドリーに対応しているか?レスポンシブWebデザインにする。Google Search Consoleの「モバイル ユーザビリティ」レポートで確認する。
JavaScriptJavaScriptを多用している場合、クローラーがJavaScriptを解釈できているか?サーバーサイドレンダリング(SSR)、ダイナミックレンダリング、プリレンダリングなどを検討する。Google Search Consoleの「Fetch as Google」でレンダリングを確認する。

クローラビリティに関するよくある質問

Q
クローラビリティは、SEO対策においてどれくらい重要ですか?
A

クローラビリティは、SEO対策の最初のステップであり、非常に重要です。クローラビリティが低いと、Webページが検索エンジンにインデックスされず、検索結果に表示されないため、他のSEO対策を行っても効果がありません。

Q
クローラビリティの改善は、自分で行うことができますか?
A

はい、自分で行うことができます。ただし、Webサイトの構造に関する知識や、HTML、CSS、JavaScriptなどの知識が必要になる場合があります。自信がない場合は、専門家に依頼することをおすすめします。

Q
クローラビリティの改善を外注する場合、費用はどれくらいかかりますか?
A

クローラビリティの改善にかかる費用は、Webサイトの規模や問題点の深刻度によって異なります。数万円で済む場合もあれば、数十万円以上かかる場合もあります。

Q
クローラーは、どのくらいの頻度でWebサイトを巡回しますか?
A

クローラーの巡回頻度は、Webサイトによって異なります。人気のあるWebサイトや、更新頻度の高いWebサイトは、頻繁に巡回されます。一方、更新頻度の低いWebサイトは、巡回頻度が低くなる傾向があります。

Q
クローラビリティを改善したら、すぐに検索順位は上がりますか?
A

クローラビリティの改善は、検索順位の向上に繋がる可能性がありますが、すぐに効果が出るとは限りません。検索エンジンのアルゴリズムは複雑であり、クローラビリティ以外の要素も検索順位に影響を与えるため、効果が出るまでには時間がかかる場合があります。

まとめ:クローラビリティを高めて、Webサイトを成長させよう!

クローラビリティは、SEO対策の基礎であり、Webサイトの成長に欠かせない要素です。

この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ自社サイトのクローラビリティを見直し、改善してください。クローラビリティを高めることで、検索エンジンにWebサイトの価値を正しく伝え、検索順位の向上、Webサイトへのトラフィック増加、そしてビジネスの成長につなげましょう!

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