GA4のアクティブユーザーの概要、総ユーザー数との違いや活用方法について

GA4でアクティブユーザーを分析する方法と活用例 データ分析
GA4でアクティブユーザーを分析する方法と活用例

Googleアナリティクス(以下、GA)は、ウェブサイトやアプリのユーザー行動を分析するためのツールです。GAは、2023年の7月に終了したユニバーサルアナリティクス(以下、UA)と、最新のGoogleアナリティクス4(以下、GA4)という2種類のバージョンがあります。

UAとGA4では、ユーザーの数え方や指標の定義が異なります。特に、アクティブユーザーという指標は、UAとGA4で大きく異なるので注意が必要です。

アクティブユーザーとは、一定期間の間にウェブサイトやアプリを訪れたユーザーの数のことです。アクティブユーザーの数は、ウェブサイトやアプリの利用状況やユーザーの継続性を把握するのに重要な指標です。

UAとGA4でのアクティブユーザーの違い

UAでは、アクティブユーザーは、1日、7日、14日、30日の4つの期間で集計されます。これらの期間は、レポートの日付範囲の最終日から遡ってカウントされます。例えば、2022年1月1日から2022年1月31日までのレポートで、30日間のアクティブユーザーを見ると、2021年12月3日から2022年1月31日までの期間に訪れたユーザーの数が表示されます。

GA4では、アクティブユーザーは、1日、7日、28日、30日の4つの期間で集計されます。これらの期間は、レポートの日付範囲に合わせてカウントされます。例えば、2022年1月1日から2022年1月31日までのレポートで、30日間のアクティブユーザーを見ると、2022年1月1日から2022年1月31日までの期間に訪れたユーザーの数が表示されます。

また、UAでは、アクティブユーザーは、セッションを開始したユーザーの数としてカウントされます。セッションとは、ユーザーがウェブサイトやアプリを訪れてから離脱するまでの一連の行動のことです。UAでは、30分以上の無操作や深夜0時のタイミングでセッションが終了すると定義されています。

GA4では、アクティブユーザーは、エンゲージメントイベントを発生させたユーザーの数としてカウントされます。エンゲージメントイベントとは、ユーザーがウェブサイトやアプリで何らかの行動をしたことを示すイベントのことです。GA4では、ページビュー、スクロール、ファイルのダウンロードなどをエンゲージメントの条件としています。

GA4でのアクティブユーザー数と総ユーザー数の違い

GA4ではいくつかのユーザーという名前が付いた指標があります。

中でも重要なのがアクティブユーザー数と総ユーザー数です。

アクティブユーザー、総ユーザーアクティブユーザー数と総ユーザー数のどちらを使うか、しっかりと概要を知って判断をしましょう。

GA4でのアクティブユーザー数

GA4でのアクティブユーザーとは、

1秒以上サイトが画面に表示されていたユーザー数

との事を指します。

別タブ等でサイトの画面を開いていない場合は1アクティブユーザーとはカウントされません。

Googleアナリティクス ヘルプによると、

GA4 のプライマリ ユーザーに関する指標
ウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスした個別のユーザーの数。エンゲージメント セッションが発生するか、アナリティクスで以下の情報が収集されると、アクティブ ユーザーとして認識されます。
・ウェブサイトの first_visit イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
・Android アプリの first_open イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
・iOS アプリの first_open イベントまたは user_engagement イベント

引用元:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス

と記載されています。

実際にセッションのなどの条件を満たすアクションを行ったユーザーをカウントしますのでアクティブなユーザーを知りたい場合はアクティブユーザー数を確認しましょう。

GA4の総ユーザー数とは

GA4での総ユーザー数とは、
イベントの有無に関わらず、サイトやアプリにアクセスしたユーザーの合計を指します。

同じユーザーが複数回アクセスしても、全てのアクセスがカウントされます。
通常は、月間や年間の期間で利用者数を示しので、総ユーザー数は長期的なトラフィックの推移を調べるのに役立ちます。

GA4でのアクティブユーザー数の活用方法

GA4でアクティブユーザーのデータを活用することは、サイトやアプリの運用やマーケティング戦略を改善するために有効です。以下は、GA4のアクティブユーザー数の活用方法です。

  1. リアルタイムなアクセス確認
    アクティブユーザー数を見ることで、ウェブサイトやアプリへのアクセスの変動を把握できます。キャンペーンや新しいコンテンツの公開時に、リアルタイムデータを確認して効果を評価し、必要に応じて調整できます。
  2. セグメンテーションとユーザビリティの向上
    アクティブユーザーデータをさまざまな要因でセグメンテーションし、異なるユーザーグループの行動を確認します。特定のセグメントが他のセグメントよりもアクティブな場合、そのセグメントに対するコンテンツや施策を実装してユーザビリティを向上させます。
  3. ユーザーエンゲージメントの最適化
    アクティブユーザー数を見て、ユーザーエンゲージメントを向上させるための施策を検討します。セッション時間、ページビュー数、コンバージョン率などの指標を分析し、ユーザーの関心を引きつける要素を特定してコンテンツやサイト構造を最適化します。

まとめ

この記事では、UAとGA4でのアクティブユーザーの違いや、GA4でのアクティブユーザーの総ユーザー数との違いや活用方法について紹介しました。
アクティブユーザーは、ウェブサイトやアプリのユーザーの状況を把握するのに重要な指標です。
総ユーザー数との違いや活用方法を知り、サイトやアプリの運用やマーケティング戦略を改善するために利用しましょう。

この記事を書いた人

SEO対策などのWEBマーケティングの研究を日々行なっております。デジタルマーケティングのことが誰にでもわかりやすいように、定期的に情報を発信します。

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